根上がり株の植え替え 投稿者:
投稿日:2018/07/14(Sat) 10:02 No.2220 | |
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いつもお世話になっております。
先日、根上がり株を通常の株と同じように植え替えました。根を切り詰めて整理したところ、急に枯れ始めてしまいました。根上がり株の植え替えは通常の植え替えと異なるのでしょうか。 |
| Re: 根上がり株の植え替え 月刊さつき研究編集部 - 2018/07/17(Tue) 20:55 No.2221 | |
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根上がり株を植え替えとありますが、7月に入ってからの植え替えでしょうか。確かに古くは花後の植え替えを推奨していたこともありましたが、それも6月の下旬からせいぜい7月の上旬までです。しかし根上がりに限らず、植え替えるならばなるべく梅雨が明けきらない時期に終わらせたいものです。近年は花もので展示会に勝負をかけるような場合や、根詰まりしていて水通りが悪いなど、よほどのことが無い限りは花後の植え替えは避ける傾向にあるようです。その理由として、近年ヒートアイランド現象などによる温暖化により、夏の気温が上昇傾向にあるからです。特に今年は関東では梅雨明けが異常に早く、全国的に見ても猛暑続きですので、植え替え後の保護管理をしっかりとしないと、軽い植え替えであっても、ものによっては支障を来たす怖れもあります。人によっては、真夏の暑さを避けて8月のお盆を過ぎてから軽く植え替えるという人はいます。そうすれば、朝晩は多少涼しくなりますので、保護管理しやすくなるからです。それは冬場に比べて夏場の保護管理は難しく、午前中だけ少し日が当たる場所(寒冷紗などで覆うなど)でかつ西日も遮ることができ、風通しが良く、建物や路面などの輻射熱に当たらないような湿度のある場所で管理する必要があります。場合によっては霧吹きなどで葉水を与え、樹全体に潤いを与える必要もあるでしょう。それができないのであれば、7月8月の植え替えはしない方が賢明です。 それから根を切り詰めとありましたが、どの程度かはわかりませんが、根上がりの場合は特に生命線となる根も存在します。春先であれば切っても耐えられたものが、この時期ですと夏の暑さも伴って耐え切れず、新根を張らすに至らず、枯れてしまったのかも知れません。できることならば、春先の植え替えか、初秋の植え替えをお薦めします。 |
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スリップス被害 投稿者:蒲生 投稿日:2018/07/05(Thu) 07:02 No.2217 | |
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いつもお世話に成っています質問よろしくお願いします。 入梅が早くあけ暑い日が続いたのでスリップスの被害が例年になく酷いのでカネマイト1000倍液を散布10時間後に雨が降ってしまったのですが薬剤は効いたのでしょうか? またスリップスに有効な薬剤がありましたら教えて下さい
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| Re: スリップス被害 月刊さつき研究編集部 - 2018/07/05(Thu) 18:00 No.2218 | |
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薬剤は散布後10時間経過していれば、しっかりと付着浸透して乾いていますので、雨が降っても問題はないかと思われます。スリップスは高温乾燥を好む害虫ですので、今年の夏はかなりはびこるものと予想されます。薬剤は、以前にもここで書かせていただいた通り、つつじ類や樹木類などの記述の無い薬剤は法律上使えません。なので、記述のある中から言えば、ダントツ水溶剤、モスピラン液剤、ベニカ水溶剤、スミチオン乳剤、オルトラン水和剤などをローテーションで散布するとよいでしょう。スリップスは2週間前後で世代交代をしますので、一度散布して安心はしていられません。特に近所に草原や公園など緑の多い環境がありますと、簡単に飛来して食害を受けてしまいます。棚下や鉢土上の雑草をこまめに抜くことも推奨します。また、スリップスは場合によって病原菌も蔓延させることがありますので、殺虫剤のみならず殺菌剤も一緒に散布することをお薦めします。それから、スリップスは乾燥した環境を好みますので、灌水の際は葉裏にもしっかりと届くように葉水を掛けて湿度を維持したり、ホリバーなどの黄色系の高性能粘着板などを棚上に吊るして捕殺するなど、様々対処を試みられてはいかがでしょうか。棚上にシルバー系のシートを敷いて太陽光を葉裏に反射させても忌避になるとも言われています。特に晃山系品種が標的になりやすいという報告が多いので、それら品種の鉢を重点的に対処してあげるのもいいかもしれません。 |
| Re: スリップス被害 蒲生 - 2018/07/05(Thu) 21:39 No.2219 | |
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何時もながら解り易い解説ありがとうございます。早速試して見たいと思います。 |
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コケの始末 投稿者:
投稿日:2018/06/09(Sat) 12:29 No.2215 | |
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さつきの植え替え時にコケが繁殖して困っています。コケが好きな方もいらっしゃるでしょうが、自分は好きでありません。コケが繁殖しない方法(薬剤など)がありましたら教えてください。 |
| Re: コケの始末 月刊さつき研究編集部 - 2018/06/09(Sat) 22:52 No.2216 | |
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これまた難しい質問ですね。苔の種類がかかれていないようなので一概には言えませんが、苔は水分と養分のある場所を好み、胞子で増えますので、生やさないようにするのは意外と至難の業かもしれません。逆に生えなくて、どうしたら生えるかと質問される方も多いくらいです。苔の種類によっては、アルカリ土壌を好むものも多いため、用土を弱酸性側(サツキは弱酸性用土を好む)に保つと生えにくいかもしれません。また、お嫌いな苔がゼニゴケの類であるならば、おそらくやや根詰まりしているものと思われます。鉢土表面が水分過多で、肥料などの養分もあり、鉢土上や棚下などに繁殖するものをよく見かけます。その場合は、なるべく早めに植え替えて水通りをよくし、棚下の水はけもスッと抜けるように改良するとよいでしょう。ゼニゴケ専用の除草剤(コケレスやキレダーなど)も市販されています。それ以外の苔の場合は、やはり胞子で鉢土にどんどん飛び込んできますので、鉢土表面を薄めの布(ガーゼのようなもの)などで覆い、胞子が入り込まないようにするしかないものと思われます。 |
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おしべが突き出ない花 投稿者:プリン 投稿日:2018/05/20(Sun) 10:56 No.2212 | |
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質問させてください。 さつきの花は通常、開花するとめしべとともにおしべが突き出るように展開すると思いますが、毎年おしべがほとんど伸長しない木があります。品種は松鏡なのですが、こういった特徴が出る品種なのでしょうか。または、何らかの管理不足で奇形花が生じているのでしょうか。 解りにくいとおもったので、画像をリンクしますが、本掲示板に不適でしたら削除しますのでお手数おかけしますがお知らせください。 ご回答お待ちしております。 どうぞよろしくお願い致します。 https://imgur.com/mgqRWkm |
| Re: おしべが突き出ない花 月刊さつき研究編集部 - 2018/05/21(Mon) 21:16 No.2213 | |
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写真を拝見させていただきましたが、松鏡自体はそれほどおしべが短い品種ではありませんので、なんらかの要因があって短くなっているものと思われます。例えば根詰まりや灌水不足、冬期の寒さや春先の霜害、何らかの病気に冒されているなど、もしくはそれらの複合的な要素によって、このようなおしべの形になった可能性は否めないと思います。また、サツキは花の変化の多い品種でもあり、おしべが短くなる性質に変化した可能性もあります。ハッキリとしたお答えができませんが、まずは穏やかな環境下で管理し、灌水、施肥、消毒(殺虫剤・殺菌剤・ダニ剤含む)を通常通りに行ないつつ一年様子を見て、再度花を確認してみてください。それでも出るようであれば、そういう花に変化したものと思って間違いないかと思います。 |
| Re: おしべが突き出ない花 プリン - 2018/05/22(Tue) 20:18 No.2214 | |
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ご返信下さいましてありがとうございます。 ご指摘いただいた点を一つ一つ確認してみます。 おしべが縮こまっていると花の印象が少し寂しいので治ってくれると嬉しいのですが。 的確なアドバイスをいただきまして、ありがとうございました。 |
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殺菌剤について 投稿者:
投稿日:2018/05/11(Fri) 17:13 No.2209 | |
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殺菌剤についてお聞きします。 以前はこの時期に散布するバイレトン乳剤がありましたが現在は販売中止となりましたが、昨年皐月祭りに行った時に皐月業者さんからバイレトン乳剤と等しい薬剤があると聞きました。 その薬剤は、オンリーワンフロアブルという薬剤で花が咲いている時も散布できるという事でした。 本当にバイレトン乳剤と同じく散布できるのでしょうか? 又、出来るとすれば希釈倍率はいくらでしょうか? ご回答頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。
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| Re: 殺菌剤について 月刊さつき研究編集部 - 2018/05/14(Mon) 16:19 No.2210 | |
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殺菌剤に限らず農薬全般についてですが、以前は確かに花腐れ菌核病の特効薬としてバイレトン乳剤が重宝されていました。最近はその薬剤も失効農薬となり、サツキ界ではオンリーワンフロアブルで代用する愛好者もいらっしゃるようです。しかし、農薬取締法の改正により、パッケージに記載された適用作物以外への散布が認められておりませんので、パッケージに「サツキ」、「ツツジ類」、もしくは「樹木類」との記載が無ければ、法律上使用することはできません。仮に違反をすると罰則もあるようです。ちなみにオンリーワンフロアブルにはそれらの記載が見当たらないため、本来は使用することができないのです。サツキは農作物ではないからいいだろうと思うかもしれませんが、法律上はサツキ(ツツジ類)も樹木類の範疇に入り、樹木類は農作物等の範疇に入ります。それから、サツキは花き類、観葉植物類には該当せず、別扱いになっているようです。そのため使える薬剤は限られており、昔からあるベンレート水和剤の2000倍液か、トップジンM水和剤の1000〜2000倍液などを使用するか、最近だとトリフミン水和剤の3000倍液、ペンコゼブ水和剤の600倍液などが樹木類への適用があり、使っている人もいると聞いています。どちらにしても、初めて使う薬剤は、一度に全てのサツキに散布せず、品種や年数を違えた何本かのサツキに試験的に散布してみて、薬害が起きないかの確認をしてから、少しずつ使うことをお薦めします。基本的にはパッケージに記載の希釈倍率で散布します。それよりも薄いと効き目が薄れ、濃いと薬害を起こす可能性がありますので、くれぐれもご注意を。 |
| Re: 殺菌剤について
- 2018/05/15(Tue) 10:40 No.2211 | |
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ご回答有難うございます。 皐月業者さんですので大丈夫かと思いましたが法律上までは 知りませんでした。貴重なご回答に感謝致します。 有難うございました。 |
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